「平成27年 職員の給与等に関する報告及び勧告」 について
本日( 10月16日) 、市人事委員会は、市長及び市議会に対し、「平成27年 職員の給与等に関する報告及び勧告」を行いました。
詳細については、添付資料のとおりです。
市長への報告・勧告(谷口委員長から加山市長に報告・勧告書を手渡しました)
市議会への報告・勧告(谷口委員長から阿部議長に報告・勧告書を手渡しました)
以 上
問い合わせ先 人事委員会事務局
電話 042−769−9810 平成27年10月16日
相模原市発表資料
「 平成 2 7 年 職 員 の 給 与等に 関する 報告及 び勧 告」 の 概 要
<給与勧告制度の基本的な考え方>
給与勧告制度は、職員の労働基本権制約に対する代償措置として、民間従業員等との均衡を 考慮し、社会一般の情勢に適応した適正な給与等勤務条件を確保する機能を有するものである。
1 職員給与と民間給与の比較 ( 1) 職種別民間給与実態調査
調査対象事業所は、企業規模50人以上、かつ、事業所規模50人以上の市内民間事業 所195事業所であり、そのうち91事業所を無作為に抽出し、実地調査を行った。 ( 2) 職員給与と民間給与の比較結果
<月例給>
民間従業員の給与 職員の給与(行政職( 1) ) 較差
376,508円 375,292円 1,216円( 0. 32%)
(行政職給料表( 1) 適用職員の平均年齢 40. 3 歳、平均経験年数 18. 3 年)
<特別給( ボーナス) >
民間従業員の支給月数 職員の支給月数 差
4. 21月分 4. 10月分 0. 11月分
2 給与改定の内容 ( 1) 月例給
較差を解消するため、給料表を引上げ ( 2) 期末・勤勉手当
・民間従業員の支給月数に見合うよう、年間支給月数を4. 1月分から4. 2月分に引上げ
・引上げ分は勤勉手当に配分 ( 3) 実施時期
平成27年4月1日(ただし、期末・勤勉手当は平成27年12月1日)
本 年 の 給 与 勧 告 の ポ イ ン ト
① 月 例 給 の 引 上 げ
職員給与が民間給与を1, 216円( 0. 32%) 下回っているため、給料表を引上げ
② 期 末 ・ 勤 勉 手 当 ( ボ ー ナ ス ) の 引 上 げ 支 給 月 数 4. 1 月 → 4. 2 月 ( 0. 1 月 分 )
③ 地 域 手 当 と 給 料 表 と の 配 分 の 見 直 し
・ 平 成 2 8 年 度 か ら 、 地 域 手 当 の 支 給 割 合 を 引 上 げ ( 10% → 12% )
・ 給 料 表 の 引 下 げ ( 平 均 約 1. 6% )
平成27年10月16日 相 模 原 市 人 事 委 員 会
3 給与制度について ( 1) 諸手当
初任給調整手当、管理職手当、管理職員特別勤務手当など、諸手当については、人材の 確保や職務・職責に応じた給与配分などの観点から、見直しが望まれる。
( 2) 地域手当と給料表との配分の見直し
平成28年4月1日から、地域手当の支給割合を2%引き上げた12%とするとともに、 国との均衡に留意しつつ、本年の較差を解消するために改定を行うこととした給料表を平 均約1.6%引き下げる。
4 人事行政に関する報告 ( 1) 人材の育成・活用
ア 人材の育成
・若手職員の急激な増加といった職員構成の変化に対応していくためには、職員一人ひ とりが若手職員を育成していくことが必要。
・より高い専門性を持った職員を計画的に育成するには、各局・区において、それぞれ 必要な知識・技術の習得と継承を確実に進めていくことが重要。
・女性の視点を生かした市民サービス提供のため、女性職員が意欲を持ち、その能力を 十分に発揮できるような意識啓発や環境の充実が大切。
イ 人材の活用
・再任用職員が長年にわたり培った知識、経験等は、組織の維持・向上を図る上で不可 欠な財産であり、再任用職員が有する能力を最大限に活用していくことが重要。
・育児休業代替任期付職員の採用は、市民サービスの継続的な提供や女性職員のキャリ ア形成支援につながるものであり、職員の実情に沿った継続的な検討や取組が大切。 ( 2) 勤務環境の整備
ア 時間外勤務の縮減
・ 時間外勤務命令者は、職員の総合的なマネジメントが責務であるとの再認識が必要。
・ 職員一人ひとりは、常にコスト意識を高く持ち、業務の優先順位を明確にするための 段取力の向上など効率的な業務の実施を常に意識し、実践していくことが必要。 イ 仕事と家庭の両立支援
介護や子育て等に関する制度を有効に活用できるよう、制度の利用状況等を踏まえ、 支援体制の拡充等に向けた検討を進め、職員が利用しやすい職場風土の構築が望まれる。 ウ ハラスメント対策
ハラスメント行為の影響を職員一人ひとりが認識し、ハラスメントが見過ごされるこ とのないよう、個人として尊重し合い、信頼し合って働ける職場環境の確保が重要。 ( 3) 公務員を巡る諸課題
ア 公務員倫理の確保
市民からの信頼は、全職員の不断の努力により保持できるものであることを認識し、 公務員としての誇りと使命を強く自覚しながら、日々の職務に精励されることを切望。 イ 雇用と年金の接続
再任用制度の運用に当たっては、再任用職員のやりがい、モチベーションにつながる よう、多様な働き方を選択できる職場環境の整備を検討し進めていくことが望まれる。 ウ 県費負担教職員の給与負担等の移譲
県費負担教職員の給与負担等の移譲に向けた教職員の勤務条件などの整理に当たっ ては、関係部局が連携し、円滑な移譲ができるよう着実に取り組んでいくことが重要。